実際に遭遇したことは無いけれど時々耳にする体験談、
買った商品に不具合があったので苦情を申し入れたらお詫びの品を送ってきた
って話。
ネットで検索してみるとそんな話はちらほら見つかる。
お詫びの品の内容は様々なようで、人によっては結構いいものを送って貰ったりしている。
こと、お菓子メーカーに関しては自社製品の詰め合わせを送ってくれるなど、小さな子供が見たら狂喜するんじゃないだろうかという対応だ。
私は大人だが品性が卑しいので、いい年してそんな話は読むだけでワクワクしてしまう。
まあ、そんな風にお詫びの品を貰うことへの興味というか関心というか、正直ちょっとうらやましいって気持ちが以前からあったんだよね。
これから書く話はそんな私のいじましい欲根性が起因の1件の苦情案件についてである。
購入したチョコレートが変質していた
事の起こりは10日ほど前のこと。
自宅のチョコレートのストックが無くなったので、チョコレート中毒の私は早速スーパーへと買い出しに出かけた。
購入したのは経済的な大袋入りのチョコレート。
禁断症状がヤバいので足早に家へと急ぐ。
家に着くなり、外袋を破いて中の包みをひとつ取り出す。
すると、なんか変…?
チョコってこんな形だっけ~?
(写真撮り忘れ)
本来キューブ状の形のはずがダリの絵みたいにぐにょぐにょになってる。
そしてよく見ると表面が少しブツブツしていて白っぽくなっている。
どうやら熱に溶けて変質してしまったようだ。
まあ、暑い季節だけど…
でもこれって買って帰る途中で溶けたのか?
今日ってそんなに暑かったっけ?原型を留めないほどに形が変わっちゃってるけど…
念のため他の個包装も確認すると、袋の中身全部が同じようになっている。
しかもよく見ると大袋の中にまで少し粉が噴いてる。
結構な大参事。
そんな悲惨なことになってるんだけど、触ってみても軟らかくはない。
ってことは一度溶けたものが店頭で売られていたわけか。
えぇっ…
じゃあ、さっきのスーパーへ返品しに行く?
遠いし、めんどくさいな~
とか、うだうだ考えながら、気が付いたら無意識のうちに1個食べてた(食うな)。
で、食べた結果なんだけど、「なんか違うわこれ」って感じ。
味とか食感とか、いつも食べてるものとはやっぱり少し違う。チョコレートはチョコレートなんだけど。
食べるのは止めておいた方が良さそう(当然だが)。
でも食べられないとなると、やっぱりスーパーへ返品しに行く?
うだうだ。
…いや、ちょっと待て?
残された選択肢はまだあるぞ。
そうだ、もしかすると遂に自分にもこの時が巡って来たのかもしれない。
そう、今こそお客様相談室へ電話をする時だ!
輸送中の事故だったらメーカー側は関係なくない?とか、迷わなくも無かったけど。
だって気になるやん?
冒頭にも書いたように、こういった問い合わせをしたときに
★どのような補償をしてもらえるのか?(←ここ重要)
とかね!
結局、欲と好奇心に負けて電話に手を掛ける。
問い合わせをする先は某有名製菓会社のお客様相談室。
緊張するなあ…
お客様相談室へ電話してみた
いざ電話を掛けてみると終始丁寧な対応をしていただく。
お詫びの後に、
• 購入日時
• 購入店
• ロットナンバー
を聞かれる。
不良品に対する補償としては、一度現物を調査してから改めて調査報告書と一緒に代わりの品を送付するとのことで、手元の品は製造会社に送ることに。
調査期間は1週間ほど掛かるとのこと。
また、この時期暑いのでチョコレートは溶ける恐れがあるため、現品の代わりにクオカードを郵送してくれるとのこと。
そして不良品の発送については、提携している運送会社が受け取りに来てくれるということで、こちらは住所と希望日時を伝えるだけで伝票の用意も必要ない。
不良品を手渡すだけ。めちゃ楽チン。
改めてお詫びの言葉を頂き、電話を切る。
そしてその後、無事に運送業者に不良品の受け渡しが完了。
さあ、あとは待つだけですよ…!
そしてついにGETした!お詫びの品!
不良品を発送したあと、そわそわと待ち続ける日々。
長いね、1週間…
そして約1週間後、本当に来た。
製菓会社からの郵便物…!
ちゃんと会社名とロゴが印刷されてたよ~
早速開封して中身を確認してみると、クオカードと調査報告書が同封されている。
報告書にはお詫びの言葉と調査結果の詳細が記されている。
報告書の内容によると、「チョコレートが溶けた原因はおそらく工場出荷後のいずれかの段階で高温下に置かれてしまったためと推定します」とのこと。
送られてきた調査報告書です。ワン。
無事にクオカードも貰えたことだし、早速これでチョコレートを買いに行くか!
そして遂に自分もお詫びの品体験ができたぞ。
めでたしめでたし。
最後まで読んで「…それだけ?」って思う人もいるかもしれないけど、自分の体験談としては「それだけ」でした。
お詫びのお菓子の詰め合わせとかは無かったな~ふふふ。
でも、まあ、どう考えても今回のこの対応が妥当だよね。
というか、今回送ってもらったのは、そもそも「お詫びの品」ではなく「代償品」ってことになるよね、多分。ふふふ。
なんかここまで書いてて情けなくなってきたけど、もしかすると世間一般的にはこういった対応が主流なのかもしれないね。
不良品の交換ごときで、あまり期待し過ぎるなよ(自分へ)って話でした。へへ。