メルカリは売れるのか?売れないのか?1年間出品し続けてみて分かったこと

テレビCMでもお馴染みでフリマアプリとして世間からの認知度も高い「メルカリ」。

毎年市場を拡大しており、今月にはついに日本のユニコーン企業として日本のみならず海外からも注目されるなか、華々しく上場を果たした。

着実にダウンロード数を増やし続け新規ユーザーを獲得し続けている一方で、ネット上にはメルカリ・売れないという言葉が散見する。

「株式会社メルカリ」の収益は増加し続けているのに、ユーザーからの「売れない」という声も同様に増加し続けているのはどういうわけか?

メルカリは果たして売れるのか?売れないのか?

今回は自ら出品することで見えてきたメルカリの実態を書いていく。

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メルカリは売れるのか売れないのか

メルカリで出品したものは売れるのか?売れないのか?

一言で言うと、売れるものは売れる、売れないものは売れない

身も蓋もない言い方だが、メルカリの売買事情を単純に言い表すとその一言で尽きる。

フリマアプリというだけに身の回りの物を手軽に出品できるというのが売りのメルカリ。
もちろん規制はあるものの、何でも出品出来てしまうというのが実情だ。

衣類・家電・日用品などはもちろんのこと、製品規格の無いハンドメイド品、じいちゃんが使ってた将棋盤、何だかよく分からない部品の一部…などなど…

毎日実に多くの商品が新たに出品され商品ページを次々と埋めていく。

出品者の多くは身の回りの不要品を金銭化したいという目的から出品し、対して購入者はメルカリという広大な市場で宝探しをするように自分の欲しい商品を探し出し閲覧する。

そこには、自分に必要の無い物品を出来るだけ高く売りたいという出品者の欲望と、掘り出し物を出来るだけ安く買いたいという購入者の欲望とがひしめき合っている。

しかし商品の需給、取引価格、タイミング、諸々のお互いのニーズがマッチしなければ売買は成立しない。

なぜ売れないのか?

自分の出品物はなぜ売れないのか?

前項にも書いたことだが、需要と供給、出品者と購入者の利害の不一致が原因である。

出品者は手元にある不要品を手軽に出品できる。
しかし今あなたが手放そうとしている不要品に他人が欲しがる価値はあるのか?
役に立つものなのか?
緊急度があるものなのか?
適正な価格なのか?

まだ使える家電、贈答用に貰った銘菓の詰め合わせ、サイズ間違いで購入した新品のブランド服…
出品物の中には魅力的なものも確かに多い。

しかし、着古した服、見飽きたDVD、流行りの過ぎたアイドルのグッズ…
そういったものに対して果たして買い手が付くのかというと難しいのではないだろうか。

出品者の多くはまず手近な物品を出品しようとする。
手放しても困窮しない、無くても生活に支障の出ないもの、すなわち身の回りの使っていない日用品や着なくなった衣類、しまい込んである雑貨などである。

しかし出品者はもちろん自分一人だけではない。

商品を出品したところですぐに膨大な他の出品物の影に埋もれていってしまう。
そしてその膨大な出品物の数々もまた、自分の出品物と似たような商品なのである。

そして多くの出品者は出来ることならより多くの販売利益を得たいと思い、自分に納得のいく価格設定を行う。
たとえ他の出品物に埋もれてしまうような商品に対してもだ。

しかし一方で購入者のほうはと言えば、そのような膨大な似たような選択肢の中のひとつにわざわざ高いお金を掛けたくないのである。
出来ることなら安く買いたい。
もちろん一番良さそうな状態の商品だけを選び出して。

 

…このようにメルカリの出品状況には需要と供給のバランスの崩壊、ユーザー間の意識のズレといった相容れない現実がある。

出品者の多くが出品してもなかなか売れないと感じるのは、こういった供給過多に伴う売れ行きの低迷と設定価格の低下というのが主な原因なのではないだろうか。

メルカリで売れるのはどのようなものなのか?

それでは一体メルカリではどのようなものなら売れるのか?

買い手が付くのは一般的に需要の高いもの、希少価値のあるもの、実用的価値のあるものなどである。

代表的な例としては下記のような商品などである。

 

家電・パソコン周辺機器

生活必需品な上に単価も高いので、新品はもちろん中古品なら破格の値段で販売されていることも多く人気の商品である。

健康食品・化粧品

毎日使用するものであり需要も多い。人気ブランドの化粧品などは開封済みのものであっても売れることがある。

子供服・育児用品

短期間でサイズオーバーしていくため、出費を抑えるために中古品を購入する人も多い。どうせ汚れるからと多少痛んだ衣類でも買い手が付くことがある。

ゲーム・玩具

中古店などに持ち込むよりも高値で売れるためメルカリで出品する出品者も多い。買い手側も出来るだけ安い商品を求めているため売れやすいジャンルのひとつである。

実用書

文芸本などとは違い実生活で役立つ教本は回転率が速い。マナー本、投資入門書、自己啓発本などが人気である。

コレクター品・非売品

レアものの商品は特にコアなファンからは高い人気が有り、かなりの高値で売れることもある。

骨董品・アンティーク品

店頭などで販売されているものよりも破格なものも多く、手が伸ばしやすいこともあり人気である。

専門性の高いもの

一見何に使うのか分からないような物だがニッチな需要があるものなど。買い手が多いとは言えないが出品数も少ないので売れる可能性もそれなりにある。

メンズ・レディースファッション

こちらも人気ジャンルのひとつだが、しかし同時に売りにくいジャンルでもある。
出品数が多いため人気ブランド、コンディションのいいものでないとなかなか売れづらい。

メルカリは売れるのか?まとめ

安い日用品、生産終了したグッズ、珍しい海外の雑貨…。

そういった様々な個人の家に眠っている物品の数々を、スマホ画面を通して取引きできるのだからメルカリは大変便利で使い方次第では有益なツールでもある。
名前も無い、ジャンル分けも出来ないような商品でも、欲しいと思う購入者がいれば売ることが可能なのだ。

しかし膨大な数の出品物が価格崩壊を起こさせ、設定価格を大幅に引き下げざるを得なくなり、その現実を前にメルカリから撤退していく出品者がいるのも事実だ。

しかし厳しいことを言うならば需要の無い商品が売れないのはメルカリに限らずともどの世界でも同じことなのだ。

では売れない商品をどうすればいいのか?

明確な解決の方法があるわけでは無いが、出品する前に今一度、
「これは誰に対して需要があるのか?どのような工夫をすれば売れるのか?」
と一考してみてはどうだろうか。

メルカリで売れるコツとは?*押さえておくべきポイント
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