賃貸入居時にもれなく契約のオプションとして付いてくる害虫対策のための
「消毒」。
大体の相場が1~2万円と、バカにできない金額が見積もられており思わず躊躇してしまう。
しかしその「消毒」の効果は本当にあるのだろうか?
引っ越しには様々な諸経費が掛かるため、できるだけ無駄な出費は抑えたい。
もしも「消毒」があまり効果の無いものならお断りしたいところだ。
私も最初の契約時にはかなり悩んだのだが、それからの数回の引っ越し経験を経て出したのは
「消毒って必要無いな!!」
って結論。
もしも今「消毒」が必要かどうかについて悩んでいる人がいるのなら、1サンプルとして私の経験を参考にしてほしい。
「消毒」有り・無しでのゴキブリの出現率
私自身の引っ越し経験は3回とそれほど多くない回数なので、データとしては不十分かもしれないけれど、『同じ生活スタイルの人間が場所と条件を変えて住んだ結果のデータ』として見て頂ければと思う。
住居の条件や害虫(G)の出現回数をまとめると下記の通り。
引越し回数 | 消毒の有無 | 居住環境 | G出現回数 |
1回目 | 有り | 繁華街近くの住宅地 | 1~2回 |
2回目 | 無し | 典型的な住宅街 | 1~2回 |
3回目 | 無し | 自然多めの住宅街 | 1~2回 |
「消毒」における害虫対策の『害虫』っておそらくゴキブリのことをメインに指していると思うので、ここでは奴らに焦点を絞ることにする。
「消毒」を依頼したのは引っ越し1回目のみ。
しかし「消毒」を依頼しなかった2・3回目については、荷物の搬入前に自分でバルサンを1回焚いている。
居住場所については、周辺の環境は多少違うけれど、共通して「住宅地」である。
賃貸物件に関しては典型的な集合住宅で、階下に商店が入っているなどの環境ではない。
そして肝心のGの出現率についてだが、いずれの賃貸物件でも入居してから1~2ヶ月の間に小さめのが1~2匹が現れたのみで、その後はGの姿を見たことはない。
上記の3回の引っ越しの条件と結果を見てみると、
「消毒」有りでも無しでもゴキブリの出現率は変わらない
っていう事実が導き出された。
消毒を断る理由1 不動産業者の説明不足
住んでみた結果としてのGの出現率も理由のひとつなのだが、私が「消毒」を断る理由としては他にも不動産業者の「消毒」に対する説明不足というのがある。
賃貸契約の際には必ず「消毒」作業をすすめられるので、その度に「消毒」の詳細を聞いてみるのだが毎回明瞭な答えをもらったことが無い。
「消毒って何ですか?」と聞いても
「ゴキブリなどの害虫を寄せ付けないようにゴニョゴニョ、お部屋に消毒作業を施すんですゴニョゴニョ。」
という具体性の無い説明をされる。
もう少し突っ込んで「消毒って何するんですか?」と聞いてみても
「ゴニョ、お部屋に消毒薬を…散布するんです…ゴニョニョ。」
って感じでやはりよく分からない。
それはどうやって行うんですか?って聞くと
「…それは業者が…ゴホンッ」
って感じで、要するに答えたくない、もしくは答えられないんですね?っていう反応。(あくまでも私の担当者に限った話ですが。)
あまりに歯切れの悪い返答ばかりなので、「消毒」作業自体を本当にしているのか?という疑いが生じてくるし、やってたとしても適当にバルサンとかをプシュっとしてるだけなんじゃないの?とも思えてくる。
そのような対応なので不動産業者に対しての不信感からお断りをするのだが、「消毒」を断ると毎回あからさまにガッカリした反応を取られる。
「消毒」は業者の仕事なのになんでお前らがガッカリすんねん?
と思うのだが、きっと業者から仲介料とかを取ってるんでしょうね、おそらく。
やっぱり断るよね、これじゃ。
消毒を断る理由2 消毒の有無は関係なかった
先ほども同じことを書いていたが、「消毒」有りでも無しでも新居に住み始めてからのGの出現率は同程度だった。
「消毒」無しを選択した場合には自分でバルサンを焚いていたので、何かしらの防虫対策をしていたことにはなる。
その結果、ゴキブリが出没したのが共通して住み始めてから1~2ヶ月の間だけなので、業者に頼もうが自分でバルサンを焚こうが効果は変わらないということになる。
消毒を断る理由3 住んでからの生活環境が大事
例え「消毒」による効果があったとしても、部屋の使用状態が劣悪だと当然それが原因で新たなGが発生することになる。
そして、いくら自分の部屋を清潔に保っていたとしても、隣近所の部屋が不衛生だとそこで発生したGが自分の部屋にまで侵入してくる可能性もある。
「消毒」はあくまでも入居前の部屋を防虫する作業であって、その後の不可抗力的な要因にまでは対応できない。
Gから部屋を守るには、普段から住居を清潔に保っておくことが重要だ。
入居前に害虫対策を
もしも入居時の「消毒」を依頼しない場合は、住み始める前に一度だけでもバルサンなどの防虫剤を焚いておくと安心だ。
部屋見の段階でどんなにその部屋が綺麗に見えたところで、前の入居者がどのような状態で使用していたかは分からないし、もしかするとゴキブリの卵だってあるかもしれない。
荷物の搬入前に1回、できればその約2週間後のGの卵が羽化する頃にもう1回バルサンを焚いておけば、より完璧に害虫対策ができる。