2018年、今年の夏は思い切りのよいスタートダッシュで暑さの幕が開けた。
連日ニュースでも
「ためらわずに冷房を使用してください!」
と注意喚起するほどの驚異的な暑さ、実際に死人が出ている。
死んでは元も子もないと、昼も夜も冷房をずっとつけておいたおかげで何とか生きてはいるが、しかし気になるのが電気代。
なんとか電気代を押さえたいところだが、節電のコツとして
「エアコンはこまめに消す方が電気代がかかる」
「一番電気代がかかるのはエアコンの起動時」
という話をよく聞く。
エアコンはつけっぱなしにしておくほうが経済的ということらしいが、しかし実際に電気代が安くなるのだろうか。
試してはみたいが効果が無くて逆に電気代が跳ね上がったらどうしよう…と躊躇していたが、なんとか電気代を押さえたいという思いから、思い切って1ヵ月間エアコンをつけっぱなしにしてみることにした。
1ヵ月のあいだ請求金額への恐怖に身震いして過ごしていたのだが、結果としては
電気代はそれほど変わらなかった
のである。
こちらは去年の同じ時期との電気代の比較。
2017年8月 | 2018年8月 |
6095円 | 6436円 |
どうだろうか?
残念ながら安くはならなかったけれど、しかしめちゃくちゃ高くなったということもない。
その差額、わずか341円。
自分でもけっこうびっくりだった。
部屋の環境や電気代の内訳についてはこのあと詳しく書いていく。
住居の環境やエアコンのスペック
居住環境
木造2階建ての2階・南向き・角部屋
部屋の広さ6.5畳
★オール電化賃貸
エアコン
National・CS-H228A
2006年製
冷房能力:2.2(0.8~2.8)kW
消費電力:455(145~620)W
エネルギー消費効率(COP):4.84
去年との電気代との比較の詳細
2017年と2018年との電気代の比較の詳細は下記の通り。
ちなみに私の住居はオール電化賃貸で、電気料金には給湯機や電気コンロの使用料も含まれている。
電気料金メニューは夜間にお得なプランを選択しており、料金体系は3区切りで構成されている。
電気料金体系(2018年8月現在)
項目 | 料金 |
基本料金 | 298.88円 |
デイタイム(平日9~18時) | 26.88円 |
ライフタイム(平日8~9、18~22時) | 21.45円 |
ライフタイム(休日8~22時) | 21.45円 |
ナイトタイム(22~翌8時) | 17.70円 |
2017年と2018年の電気料金の比較
料金項目 | 2017年電気料金 | 2018年電気料金 |
使用量 | 242kWh | 255kWh |
請求金額(税込) | 6095円 | 6436円 |
基本料金 | 320.00円 | 298.88円 |
デイタイム | 644.23円(23.1kWh) | 1827.84円(68.1kWh) |
ライフタイム | 1771.00円(69.8kWh) | 1608.75円(74.5kWh) |
ナイトタイム | 2756.50円(149.4kWh) | 1982.40円(112.1kWh) |
燃料調整費 | 19.36円 | 33.15円 |
省エネ発電賦課金 | 638円 | 739円 |
口座振替割引き | ▲54.00円 | ▲54.00円 |
電気使用量グラフ
前年度との電気料金の違いを分析してみる
料金の内訳と電気使用量のグラフを見てみると、昨年と比較して日中の電気使用量がドカンと跳ね上がっている。
平日の日中に使用していなかったエアコンをつけていると、当然昼間の電気使用量が増加するというわけだ。
やはり盛夏だけあって日中の電気使用量は大きくなるらしい。
しかし注目すべきは夜間の電気使用量である。
前年度と比較して大きく使用量が減っている。
ここ数年私は夏場の夜間は冷房をつけっぱなしで過ごしている。
なぜなら昼の間に外気の熱によって住居の建物がしっかりと温められてしまっているため、帰宅後に冷房を点けて部屋の中の熱い空気を入れ換えても、エアコンのスイッチを切ると屋根や壁からの熱によってまたすぐに暑い部屋へと戻ってしまうためだ。
そのことから上記の表やグラフを参考に推測できるのは、冷房を1日中つけっぱなしにすることで建物に熱がこもらずに、夜間に少量の電力量でも部屋を冷やし続けることができたのではないか、ということだ。
またエアコン再起動時にかかる電気代が発生しないことも一因にあるのだろう。
しかしここで大事なことを一点追記すると、使用している料金メニューは今年度になって料金単価の値下げが行われた。
なのでその点も電気料金の下がった一因となる。
昨年度の電力使用量を今年度の電気料金単価で換算すると下記の通りとなる。
換算前
2017年 | 2018年 |
6095円 | 6436円 |
換算後
2017年 | 2018年 |
5685円 | 6436円 |
差額は751円となる。
すみませんねえ、後からこんなオチを。
また他にも今年に入ってから、室外機に日除けを取り付けるなどの対策も行っているので、それらも電気代を下げる一助となっている可能性もある。


しかし今夏は一段と暑くなる時期が早かったし、何より日中の最高気温も異常な高さだった。
その点に関しては単純に比較できない環境要因となっているため、電気料金の比較は色々な側面から考えてみる必要がありそうだ。
今回のデータを参考に、それぞれに合った対策を
今回はこのような結果になったわけだが、私が利用している電気料金メニューと今あなたが利用している料金メニューが違うならば、当然このデータをそのまま参考にすることはできないだろう。
しかし冷房をつけっぱなしにすることによって日中や夜間の電気使用量にどのような変化が出たのかを参考にして頂ければ、もしかするとあなたの生活にもお役立てできることがあるかもしれない。
夏はまだ続くが、一時の異常な暑さを脱して気温が落ち着いてきている。
もしかすると去年のこの時期と似たような暑さになるかもしれないので、引き続き冷房つけっぱなしを続行してデータを取り続けてみようと思う。