突然の災害に巻き込まれて家に帰れなくなったり、避難所生活を余儀なくされるかもしれない不測の事態に備えて、日頃から身だしなみには気を付けておこうね。って話です。
ふざけているようで(そこそこ)真面目なお話。
過去に起こった自分の体験に加えて、日頃の生活の中で耳に入ってくる災害などのニュースから感じる個人的な所感を書いてみた。
主にムダ毛と下着の話です。
「もしも」の時は突然に。
災害に限らず「もしも」の時は突然にやって来る。
私自身の「もしも」は何の変哲もない平日昼間の外出先でやって来た。
急な腹痛に見舞われて病院へ救急搬送され、そのまま緊急入院する事態に陥ったのだ。
財布と携帯電話だけを持参した状態で。
気絶するほどの激痛ではなかったので、搬送中も処置中も痛みに耐えながらも、自然と様々な不安や疑問が頭に浮かんでしまう。
(何の病気だ?家族に連絡は?明日は仕事に行けるのか―?)など。
そしてそんな思考に加えて、もはや思考というよりは感情に近い形で
「前日にムダ毛の処理しといて、よかっ、、ったぁーー!!」
って思った。
そしてそれと同時に、
「なんでこんなゴムの伸びたパンツなんか履いて出掛けちゃったんだ~(泣)」
という後悔が押し寄せる。
思考と感情のカオス。人ってパニックになりながらも、意外と冷静な思考も同時に持ち合わせるのね。
それに加えてお腹が痛い。
それに加えてっていうか、そもそもそっちのほうがメインのはずなんだが。
結果的には1週間ほど入院する羽目になった。
私物は病室に持って来てもらえたし、手術前は特に行動制限はかけられていなかった。
しかし前述の通り、財布と携帯電話以外に何も持っていないので、身だしなみケアが何もできん。
うがいや手洗いをする度に手指や唇はカッサカサになっていく、、
その反面、ぴかぴかにテカっていくおでこ、、
お腹が痛い上に、自分で自分の体に何もケアすることができずに、もどかしさを感じた。
結局自力で病院の購買へ行けるようになるまでは、そんな不遇に耐えるしかなかった。
不幸中の幸いというか、携帯電話は所持していたので助かった。
それで身内に連絡を取ることができたので。
(番号覚えてないと携帯失くした時ヤバいぞ!)
でも身内の人間が身の回りのものを持って来てくれるまでは、パンツの替えも無いから本当に大変だよ!
病院では術衣や入院着は支給してくれるけど、パンツは支給してくれないからね!(あと靴下とかも!)
避難所、そこは自分の有りのままの姿を晒す空間
最近の日本では災害が頻繁に起こるので、そういったニュースは日常的に目にする。
私自身としては大災害に見舞われたこともないし、避難所生活をしたこともない。
ただ、ニュースなどで被災地からの映像を見ていると、表現しがたいモヤモヤした感情に襲われるのだ。
もしも自分がこのような状況に置かれたら、、と思ってしまう。
そして過去の入院生活での苦難の経験がリンクする。
(そこにはパンツの替えが無いぞ…?)
(ムダ毛も処理できないぞ…?)
(眉毛ボーボーになるぞ…!?)
と、ちょっとズレた不安が込み上げてくる。
でも被災地って、
▼ トイレがない
▼ 洗面所がない
▼ 生活用品がない
こんな生活だよね?
当たり前なんだけど、プライベートな空間が全く無いということ。
生活必需品がない上に、プライバシーも守れない。
普段他人の目に触れなかった生活の営みが全てさらけ出されるという状態。
想像するだけで耐えられん。
そして災害時に毎回のように報道される「トイレが不便・風呂が無い」問題。
風呂に入れないことは入院時に経験済みだが、数日間だけでもかなり不快だぞ?
それに被災地なら仮設の風呂が設営されたとしても、一人ひとり入るのは当然無理だよね?
生えかけのムダ毛見られんのめっちゃ嫌なんだが。
日頃取り繕っていた自分の素の姿が否応なく晒される、、
寝ぐせも直せない、ムダ毛も処理できない、化粧もできない、崩壊していく外見、、。
そんな悪環境。
もしも避難所生活をすることになっても、テレビカメラにだけは絶対に映りたくないな。(マスゴミにはタヒを。)
日頃からムダ毛処理して綺麗なパンツを履いてからお出かけを!
緊急入院を経験してからは、「彼氏いないし~」とか「冬だし~」とかいう事情に関係なく、日頃のムダ毛処理は大切なんだと認識させられた。
後から生えて来るもんは仕方ないとして、すでに生えてるものに関してはできるだけ処理するようにしている。爪もこまめに切るようになった。
外出時の持ち物についても気を付けるようになった。
携帯電話に関しても、以前は家に置き忘れて出かけるなんて日常茶飯事だったが、今では肌身離さず持ち歩くようにしている。
「トイレにまでスマホ持って行く人って携帯依存症なん?w」とかほざいていた過去の自分は、記憶から顔を出してくる度にぶん殴るようにしている。
それまでは「パソコン持ってるし、携帯はガラケーで十分!」ってスタンスだったけど、入院を機にスマホに乗り換えた。
スマホって超便利だね。
そして外出の際には、まず綺麗な下着を身に着けてから出掛けるようにしている。
誰かに見せるためじゃねえ。自分が恥をかかないためだ。
下着の専門家が「下着の寿命は○○!判断のポイントは○○!」なんてアドバイスをしていることがあるが、私に言わせればそれも真実のひとつだ。
しかし、それとは別に私からも女性の皆さんにアドバイスしておきたいことがある。
それは、「人に見られて恥ずかしい状態なら、それが下着の捨て時」ってことだ。
よく覚えておいてくれい。
緊急事態はいつ訪れるのか分からないから、ね、、。