派遣社員として働いていると、派遣先の業務内容や社内ルール、人間関係などで悩むことも多くある。
そんな時にまず相談するべき相手は派遣会社の営業担当者になるわけだが、派遣会社の営業マンというのは相談を持ちかけてもきちんと対応してくれないような人間が大半で、中には全く取り合ってくれない者も多く存在する。
そもそも相談事に限らず、派遣営業マンは普段から仕事がいい加減であることが多い。
周りの派遣社員たちの声を拾ってみると、
「フォローが無い」「長期間連絡が無い」「連絡を入れても折り返しが無い」「いい加減なことを言う」「言ったことを忘れる、もしくは聞いていないフリをする」
などなど…
彼らの悪行について挙げていくときりが無い。
なぜ派遣会社の営業マンというのはそのような行動を取る人間ばかりなのだろうか。
そのような社員しか派遣会社には存在しないのか?
派遣会社の営業マンとはどのような人間なのか?
派遣会社の営業マンと言っても、その性格は様々であるだろう。
しかしざっくりと特徴をまとめるのならば、
1. まだ仕事に希望を失ってはいないが業務には苦戦を強いている新人営業マン
2. 日々の業務に人間性をすり減らし感情を失っていった洗練された派遣営業マン
3. 元々の性格が軽薄で利己主義的・自己中心的な根っからのクズ野郎
…と、大まかに3タイプに分かれるかと思う。
派遣会社で働くということは想像以上に過酷で、またその世界で生き残っていくということは並大抵の人間にはできないことらしい。
まともな神経でいては派遣会社での業務をこなしていくことは不可能なようだ。
派遣業界の非日常的な日常
派遣業界というのは商品として「人」を扱っているので、どうしてもあらゆる方面からの様々なトラブルが毎日のように飛び込んでくる。
「もの言う商品」なので突発的なトラブルはもちろん、想定外の動作不具合も日常茶飯事なのである。
初出勤日のドタキャン・就業先についての文句や愚痴・度々の欠勤・突然の音信不通…非常識な行動の数々…。
もちろんこのような行動を起こすのはごく一部の派遣社員だけである。
アクが強く就業が長く続かない人間や、いい加減で無断欠勤・遅刻が多い人間などが派遣社員という都合のいい就業形態を選択することは多い。
しかしこのような「問題児」に派遣営業マンは日々振り回されており、また女性特有の感情論など、理解の範疇を越えた言動に神経をすり減らしているのである。
そのような修羅の日常の中で派遣営業マンを長く務めれば務めるほど、心は擦り切れ聴覚は電話の着信音に過敏になり空を舞っていた鳥たちは荒野へと落鳥し大地はひび割れていく…
当然派遣社員たちに対しても疑心暗鬼になっていき、問題を持ち掛けられたとしても、もはや死んだ魚の目で話を聞きながら
「ああ…またいつもの面倒事か…」
といったうんざりとした感情しか湧いてこなくなる。
毎日のトラブルだけでも大変なのに、更に面倒な相談事などにいちいち取り合う気になどなれないのだ。
派遣営業の仕事に耐えられなかった者たちは脱落していき、後に残されるのは人間の形を失った営業マンか、元より根っからのクズ気質の営業マンだけ…
派遣営業マンの立場の弱さ
派遣営業マンは業務を上手く運ぶためなのであれば、派遣社員に対してもその場しのぎの嘘くさい笑顔をニッコニコと振りまくことはよくある。
しかし彼らが本当に愛想を振りまくべき相手は派遣先の企業なのである。
派遣先企業は正真正銘の「お客さま」であり、もしも彼らの機嫌を損ねて派遣契約を切られでもしたら営業担当の自分に責任が問われ、自身の立場が危うくなる。
彼らは自分自身の成績のために日々営業先で張り付いた笑顔を振りまき、自分の首を繋ぐために心中悪態をつきながらも、「問題」派遣社員たちの代わりに頭を下げ続けるのである。
…しかし派遣社員が「お客さま」へと納品する「商品」であるならば、派遣先でいい関係を築けられるように日頃から派遣社員に対してもケアをしておくほうがよいのではないのだろうか?
派遣社員の悩みを解消して長く就業を続けられるようにするほうが、派遣先からの印象も良くなり営業マンにとっても利益になることなのでは?
しかしそれに対しての派遣営業マンたちの考えはおそらく「NO」であるだろう。
なぜならば、派遣社員たちはいくらでも替えがきくからである。
問題解消に費やす時間・労力・相手先へのアポ取り、更には苦情を申し入れたことによる派遣先企業との関係悪化のリスクを取るくらいなら、相談事を持ちかけた派遣社員を切って新たな派遣社員を送り込むほうが楽に決まっている。
自分の仕事に負担になりそうな文句の多い派遣社員はさっさとポイして、派遣先には適当な理由を付けて代わりに新しい派遣社員を送り込む、というのが派遣営業マンたちのスタンスなのである。
派遣営業マンはクズという前提で相談を持ちかけろ
個人的には前述のような事情から、派遣業界で生き残っている営業マンというのは神経の鈍ったクズだけ、というのが持論である。
もちろん運が良ければ良い営業マン、そして良い就業先に恵まれることもあるが、必ずしもそのような幸運に恵まれるとも限らない。
あくまでも派遣業界にクズは付き物だということを前提に、あまり期待を持たないように心掛けておいたほうがいいだろう。
散々と派遣営業マンはクズクズ書いてきたが、しかしそのようなクズというのはどの業界、どの企業にも存在しているものだ。
というか、大抵のサラリーマンなんてものは自己利益をまず最優先するものである。
しかし派遣業界では扱っている商品が「人」であり、その「人」が自分となれば、ひとたび問題が起こった時には人間の中に渦巻く私利私欲・自己保身・傲慢・怠惰…諸々の負の業をもろにひっ被ることになる。
もしも万が一何かしらの問題が起こった際には、まずはこちらがクズの精神に寄り添ってみて、どのように話を運べばクズ野郎の心を動かすことができるのかをよく分析・計算をした上で相談を持ちかけてみるのがいいだろう。
