派遣で仕事を探す際には派遣会社選びに迷うことがあるかもしれない。
「一体何を基準に選べばいいのだろうか?」と。
業界最大手?
求人取扱い数?
社会保障完備?
教育制度?
どの派遣会社にも何かしらそれぞれの特長や個性があるだろう。
しかし私の経験上、これだけは声を大にして言っておきたい。
小さい派遣会社は選ばないほうがいい、と。
小さい派遣会社を選ばないほうがいい理由
「小さい派遣会社」と言っても基準があいまいで分かりにくいと思う。
ただおそらく、営業所に営業マン数人・事務員1~2人程度の規模なら間違いなく小さい会社だと思う。
私が以前に働いていた派遣会社は、営業所に営業マン1人・事務員1人、といった極小体制の会社だった。
そしてそこへ登録・就業したことによって起こってしまった面倒なことが主に2つあった。
それは、
• 特定の営業マンとしか関われない
ということ。
● 事務処理がいい加減
小さい会社であるがゆえに管理体制が整っておらず、事務処理のフローが滅茶苦茶だったらしい。
日常的にやたらと事務処理の速度が遅く、契約更新書類も毎回更新期日を大幅に超過してからやっと届くといった具合だった。
そして一番最悪だった件は、個人情報が満載された社会保険関係の書類が誤送されてしまったこと。
なんと社内の中年男性の派遣社員の書類と入れ替わって配達されてきた。
しかも1度ならず2度までも。
● 特定の営業マンとしか関われない
ことあるごとに特定の営業マンと関わらなければならない。
大企業であれば細分化されているであろう、面接・登録・顔合わせ・書類の処理等々の業務も、小さい会社であればその多くを1人の営業マンが担当することになる。
それゆえその営業マンを通さなければ、事務的なこと1つでさえ処理が進まなくなる。
もしも担当の営業マンとの相性が悪ければ、それイコールその派遣会社との相性が悪いということになってしまう。
大手派遣企業ならば最初の面接や登録はコーディネーターの仕事になるし、事務的な手続きに関しては本部の担当部署が行うことだろう。
それにどうしても無理という場合ならば、営業マンの変更も可能である。
しかし小さい派遣会社となると、前述の通り、そのようなことは不可能なのだ。
会社側の落ち度で逆切れされた過去
ちなみに書類が誤送された件について営業マンに連絡すると、
「えーー??ほんとですかーー??!えーー!!www」
って、笑って誤魔化された。
ほんと小さい派遣会社の対応なんてこんなもん。(そこだけかもしれんが。)
2度目についても、
「えーー?前にもこんなことありましたーー??えーー?すいませーん!www」
と、相変わらずゴミみたいな対応をされる。
さすがにやんわりと「2度目ですので…」と苦言を呈すと、一応謝りつつも、
「はー!?今謝ったでしょ??!あー!なんかめんどくさいこと言われてるわ!あーーー!!!」
と、言葉には出さないが明らかに不愉快な態度を表わしてくる。
…ああん?どう考えても不愉快なのはこっちなんだが!?
その頭部にしがみついてる毛髪根こそぎむしったろか!?
…と、普段は人間のできている私でもかなり腹が立った。
この担当営業マンの人間性がひどかったんだと思うが、まあでも派遣会社の営業マンなんて、どこも似たようなもんかもね…
しかし件の営業マンは普段から気に入らないスタッフからの電話を無視したり、他のスタッフの前で「あの人使えないわ~」などと愚痴ったりと、社会人としてのモラルも人間性も禿げ上がった野郎だった。
その上、秩序が無いような零細派遣会社が掛け合わさると、更に救いようが無くなるのかもしれない。
退職手続きの際に嫌がらせを受ける
普段からそのような調子だったので、退職の際にも色々と面倒なことが起こりそうだと憂慮していたのだが、しかし実際その通り面倒なことになってしまった。
一体何が起こったのかと言うと、退職関係の書類を発行してくれなかったのだ。
なぜそんな事態になったのかというと、おそらく私が就業先を辞めたことによる営業マンの逆恨みが原因だったと思われる。
もともと就業先での仕事の負担量が多いことについて以前から営業マンに相談していたのだが全く取り合ってもらえなかった過去があり、私は某月吉日に晴れて退職希望を申し出た。
しかし当然営業マンには退職を止められた。
結局散々ごねられた挙句、
「今日から来るはずだった派遣さんがブッチしちゃって~、だからあなたの退職の話も先方に言い出しにくくて~」
と猫撫で声で滅茶苦茶な理由を押し付けてきた。
しかし私が断固として退職の意思を譲らないと、
「はっ、、そうですか、分かりましたよ…。」
と、態度が180度急転して冷淡になり、その後は終始感じの悪い対応を取られた。
そしてその後は前述の通り、退職証明証や源泉徴収票の不発行などの嫌がらせを受け、出した出していないの悶着の末に結果的には公共機関に仲介に入ってもらい、ようやく全ての事務処理が終えられたのだった。
超絶疲れた。
小さい会社は考えもの
小さい会社といっても、もちろん当たり外れはある。
しかし大きな企業なら例え営業マンとの相性が悪かったとしても、書類の手続きに関しては担当部署のスタッフが事務的に行うことだ。
書類の発行操作などは営業マンが手を出してくることではないだろう。
それに嫌がらせなどが無かったとしても、営業マンとの距離が必要以上に近いと、色々と余計な気をつかうことも多い。
派遣で働きたい人の中にはドライな人間関係を望む人も少なくないと思うので、そういった点に関しては何かとやりにくいことが多いのが小さい会社の特徴だ。
人によっては小さい派遣会社のアットホームな雰囲気が好きだという人もいるかもしれない。
しかし私は仕事とプライベートははっきりと分けたい主義だし、何よりも営業マンとのダベりなどストレスでしかないので、小さい会社の体質には煩わしさしか感じなかった。
今もしもあなたが派遣会社への登録で迷っていることがあるのなら、私のこの体験談を参考のひとつに加えてほしい。