トメク・ボガッキー作・絵、木坂 涼訳の絵本『すき』。
上の写真は表紙だが、見ての通り、なんだかよく分からない大きな生き物と小さな生き物が描かれている。
正直この絵本を手に取ったのは、この不思議な絵に魅かれたのがきっかけだった。
この不思議な生き物の絵が物語の構成に必要なのか必要で無いのか、それもよく分からないのだけれども。
でもとても印象的だ。
物語はこの2匹(2人?)のやり取りに沿って進んでいく。
とは言っても、ものすごくシンプルで短いお話だ。
大きな生き物は小さな生き物に「すき」と伝えるのだけれども、それに対して小さな生き物はつれない態度で…
小さな生き物がずーと冷たい態度を取り続けた結果…?
表紙のそでの部分にこのようなコメントが書かれている。
これって出版社の人の言葉なのかな?
「すご~くなっとく。」
するかどうかは、それは読んでからのお楽しみということで…
でも自分も子供の頃に、小さな生き物と同じような態度を誰かに取っていたことがあったっけ…と思い出す。
故意にそんな態度を取っていたのかどうなのかは、今となってはよく思い出せないけれど。
でも相手に去っていかれて初めて、焦り出す気持ち。よく分かる。
単なる天邪鬼なのかなあ…
でも、素直に好きと伝えることって素敵なことなのだと、そんな気持ちになる絵本。