前記事に引き続き自分のテレビ無し生活について語っていく。

テレビを持たない世帯が増加傾向にあるものの、やはりテレビを持たない人間がマイノリティーであることに変わりはない。
テレビを持っていないという事実が周囲に知れた途端、テレビ無し人間は毎度鬱陶しい質問攻撃に合う。
といっても、
「なぜ持たないのか?何か信念があるのか?親の教育の結果か?何か経済的効果があるのか?いつまでその生活を続けるつもりか?」
といった突っ込んだ質問ではなく、
「なんでテレビ持って無いの?なんでなんでなんでなんで?ねえ、なんで?」
といった怒涛の小技連発攻撃を食らう。
質問内容は概ね「なぜ持たないのか」と「家で何をやっているのか」の2つに集約される。
「なぜ持たないのか」と問われれば、「まあ別になくてもいいから…」という消極的答えになるし、「家で何をやっているのか」の質問に関しては、そっちこそ一体家で何やってんだと。
家に帰ったらテレビを見る以外に何もしないのか?いやいや、そんなこと絶対に無いだろ…
それともあれか?
「お前なんて家でテレビ見る以外に何かやることあんのかよ。休みの日だって友達とランチとか恋人とデートとかそんな予定無いだろ?」
って嫌味言われてんのかな、もしかして。
まあそんな感じで、自分の周りでのテレビを持つ人間と持たない人間との間にはけっこうな隔たりを感じる。
テレビを持たない人間に対する周囲からの視線と偏見
(誤解…) テレビが嫌い、もしくは意識高い系なのか?
テレビを持っていないと言うと、じゃあ煩雑なメディア類が嫌いなのかとよく誤解されるんだけど、そんなことはない。
確かにそういう人々がそういった理由でテレビを持たないっていう事実が有るのも確かなんだけど、テレビを持っていない大抵の人は単に別の端末から情報を得ているだけだ。
インターネットの動画配信サービスやネットニュースなんかが代表的な例だろう。
たまに
「え?テレビを見ない?じゃあ代わりに家でお上品に読書でもしてらっしゃるのかしらね?!ふんっ!」
って感じの見当違いの反応が返ってくることがあるけれど、別に読書なんてしていない。YouTube見てんだよ。
実家でテレビ生活していた時も普通にバラエティー番組やお笑い番組を見ていたし、そういうのってテレビ以外からでもネット上などでいくらでも見ることが出来る。
合法・違法の如何の議論はここでは置いておくとして。
(偏見…) 世の中の流行りを知らない
普段家でテレビを見ていないわけだから、今流行りのものを知らないと思われる。
「じゃあ、これ知らんやろ?」と突然に最近旬のお笑い芸人の一発芸を披露されたりする。
確かに最近テレビで何のドラマをやっているのか、どんな言葉が流行っているのか、知らないことは多い。
しかし細かい芸風は知らなくても、結構名前くらいなら知っているんだよな。
なんせネットを徘徊していると旬のトピックスがいくらでも目に入って来るから。
ああ~ あの人こういう芸風なんだ…とかそんな感じ。
流行りのものはやんわりと、ワンクッション置くような感じで知っている。
(理想化…) テレビを見ない分時間を有効活用している
はい、これ誤りです。
これはもうテレビを持っている持っていないに関わらず、その人の性格と意志の強さによって左右される。
ここからはテレビを持っていない人がインターネット環境を持っていることを前提に話を進めるのでご了承願いたい。
テレビはひとたび電源を入れれば自分の望む望まないに関わらず様々な情報を流し続ける。
しかし情報量は、番組表に組まれているもの以上に提供されることは無い。
片やインターネットはと言えば、情報を閲覧する最初の選択は閲覧者の手に委ねられているものの、その後は自動的に検索履歴を元にして閲覧者の興味のありそうなサイトを無限とも言える情報の海から次々と引き出して提案してくれるのだ。
YouTubeしかりアドセンス広告しかり。
なまじ興味のある内容ばかりなので、次々にページからページ、サイトからサイトへと泳ぎ続けてしまう。
私も何度この波に飲み込まれてきたことか…
ちょっとした気分転換にYouTubeで動物動画を見始めたが最後、ヒグマ→巨大ワニ→人食い鮫→恐竜 と流れるように進み、そこから更に、巨大隕石落下→地球誕生 と太古へと遡る。
もうここまで来たらビックバン→無 と物語終了するのかと思いきや、「宇宙人はいた!衝撃映像!」→「アンビリバボー怪事件シリーズ」と、別ステージへと導かれる。
YouTubeめ…
「惰性に流されるお前はこんな動画が見たいんだろ。おらよっ。」
みたいに次々と関連動画持ってくるのやめろや…。まんまとクリックが止まらんわ。
強い意志を持たなければ水は流れやすい方向に流れていく。
テレビ画面に噛り付いていた人間からテレビを取り上げれば、今度はパソコンモニターに噛り付く。
隙あらばマウスの尻をさわさわと触ることになる。
無理矢理にまとめると
テレビ保守派の人たちからはインターネットアレルギーみたいなのを感じることがよくある。
確かに「インターネットは危険」「フェイクニュースが溢れてる」などと問題になることも多い。
しかしだからと言って「テレビ放送はいつも公正」などと言えるのか。
バラエティー番組でのヤラセは日常茶飯事だし、マスメディアがテレビ局や政治家に有利な情報を率先して流している現実だって確かにあるのだ。
一方インターネットやSNS上にはデマや嘘も多くあれど、個人が発信するリアルの声があるのも事実。
私はといえば現在インターネット以外にラジオからも情報を得ている状態だけど、テレビの音声をそのまま使用している番組もあるようなので、テレビメディアの音声部分だけを利用している状態になるなのかな。
自分で閲覧するネットニュースにはやっぱり偏りがどうしても出てしまうので、自発的にラジオも聴くようにしている。
個人的には、どちらの媒体が無くなっても困るな~…という状態だ。
今はまだ少数派だけれど、時代の流れと共にテレビを持たない人間は徐々に増加していくだろう。
それに伴ってインターネットから得られる情報の種類や幅も変化して行くのかもしれない。
まあ、これからの時代上手く自分の好きなメディアを利用しつつ、世の中の真実が何なのかを見極め、自分の好きな情報を楽しめていけたらいいなあと思う。
