「いつか結婚したいなどと言っていたら、一生結婚できない。」
とはどこで聞いた言葉だっただろうか?
最初にその言葉を聞いた時は「なぜ?」と思った。
しかし婚期を逃しまくって早や数年、今ならその言葉の意味を理解できる。
なぜなら、自らの人生をもってその説を証明することができたからだ。
「いい人がいれば結婚したい」とか言ってたら一生結婚できなかったわ。
(まだ生涯は閉じてないけども。)
「いい人がいれば結婚したい」とは?
「いい人がいれば結婚したい」とはよく聞く言葉だ。
「適齢期になれば結婚をするのが当たり前」といった風潮が薄れた現代では、特に珍しくない一般的な価値観ではないだろうか?
ところで、「いい人がいれば結婚したい」というのは、発言する人によってその意味は様々だ。
しかし大まかにまとめてみると、次のような主張をする人が多いだろう。
• もしも自分と気の合う人に出会えれば結婚したい
• その手の質問を受け流すための常套句
自分の場合は、「気の合う人に出会えれば結婚したい」である。
が、しかし。
そのような気持ちでは結婚できる可能性は無に等しいということを、最近になってようやく悟ったのだ。
なぜ結婚できないのか?
なぜ自分は結婚できないのか?
オーバー30の自分が出した結論をものすごく簡単に説明してみると、
➊結婚にはある程度勢いが必要である
❷結婚にはある程度妥協が必要である。
➡それなりに経験値を積んだ年齢なので勢いで結婚することができず、しかし結婚願望が薄いために強引に妥協点を見つけることもできない。
➡そんな決断力のない(若くもない)人間が結婚できないのは必然である。
…とまあ、こういった感じだ。
結婚にはある程度の熱量と理由が必要らしい。
実際に周囲を見ていると、
などの明確なビジョンを持っていた人たちは、だいたい30歳前後までに結婚をしていた。
自分だけ取り残された
周囲の人たちが次々と結婚をしていく中で、私はアホのようにポカンとしちゃったよね。
「自分だけ取り残された」と思った。
だって周りのみんなからは全然、結婚のための努力とかをしている気配を感じなかったから。
でも、そう思っていたのは自分だけだったのだ。
別に友人たちもコソコソと隠していたわけではない。
ただ彼らにとっては当たり前のことだったので、わざわざ話題にすることもなかったのだろう。
大学に入るためには受験勉強をする、就職するためには就活をする、結婚するためには婚活をする、それだけの話なんだろう。
周囲が着実に大人の階段を上っていくので私は焦った。
みんな友人と過ごす時間よりも、伴侶や子供たちと過ごす時間のほうが増えていく。
ひとりにしないでくれ、と悲しくなった。
そこで私は慌てて婚活を始めることにした。
何のために?
おそらくその時の私は、遊べなくなった友人たちの代わりを、まだ見ぬ将来の伴侶に求めていたのだろう。
この時点ですでに迷走しそうな予感…
婚活で迷走する
今までまともに結婚について考えてこなかった人間が、突然婚活を始めるとどうなるのか?
まあ、準備体操なしで海に飛び込むようなもんですな。
私は婚活の海に溺れた。
漁場が分からん。
釣り餌が分からん。
好天日が分からん。
色々分からん。
そもそも恋愛にも疎いから、婚活なんてそれ以上に何をどうすればいいのかが分からないのだ。
でもとりあえず、ネットで調べたり、友人に相談したりはした。
友人からおすすめの婚活サイトを聞けば登録し、ネット記事の「第一印象のいいファッション」を参考に服を選び、「初めて会う日に選ぶのはこんな店!」の通りに店を選んだ。
しかしなぜかしっくりこない、上手くいかない。
私はどこにいるのか?陸地はどこだ―。
後々考えれば、なんでもマニュアル通りに行動するから上手くいかなかったのかもしれない。
アドバイスを受けるのが悪いという意味ではない。
しかし助言はあくまでも助言として、最後に自分の行動を決定するのは自分自身であるべきだった。
婚活する人は十人十色。
私には私に合った戦略が必要だったのだ。
現実的な婚活をする
自分の性格や行動力に見合った婚活をするべきだった。
婚活サイトがいいのか、婚活パーティーがいいのか、婚活アプリがいいのか、人によって力を発揮できる狩場はそれぞれ違う。
服装だって、よほど突飛な服でなければ自分の着たいものを着ればよかった。
自分の好みとかけ離れたファッションで相手から好印象を得ても、その相手とは長く続かないかもしれない。
休憩に立ち寄る喫茶店だって、自分の好きな店に連れて行けばよかった。
そうすればお互いの趣味を紹介し合えることだってできたのに。
私は結婚を、自分の生活や人間関係の延長線上にあるものとして捉えることができなかった。
私が頑張っていたのは「コンカツ」、、「婚活」っぽい何か、、。
…当時、婚活をしていた友人が熱っぽく語っていたのを思い出す。
「今度、参加者がアニメオタクだけの婚活パーティーに参加するんだ!そこで趣味の合う旦那見つけるんだ~!」と。
その時は、世の中には色んな婚活パーティーがあるんだなあ、と思っただけだが、今思い出すと、その婚活方法めちゃくちゃいいな…としみじみ感じる。
(ちなみに友人が言ってたオタ婚はこれっすわ↓)
オタクの婚活なら《とら婚》 入会後3ヶ月以内の交際率65%!
本当に結婚をしたいのか?
「おまえは本当に結婚がしたいのか?」
と問われれば、それはかなり痛いところを突いた質問だ。
たぶん私は結婚したいとは思っていない。
でも結婚したくないとも思っていない。
結婚願望が薄いと言えど一人が寂しい日もあるし、信頼できるパートナーが欲しいとは思う。
それに周囲が結婚している中で自分だけが独身というのは異物感があって居心地が悪い。
でもこんな感じで「結婚したい」と「結婚したくない」の間をぼんやりと彷徨っている人はけっこう多いんじゃないかな?
メディアや広告が煽ってきたり、旧世代と新世代の価値観がぶつかったりと、色いろと雑音が多すぎるから余計に自分の考えが不明瞭になる。
一度耳栓をした上で、客観的に自分の考えや気持ちを洗い出してみるのがいい。
周囲の雑音から解放された自分の本心が明確になれば、婚活が「しっくりこない」原因も見つかるかもね。
「結婚したい」「結婚したくない」と書いたけれど、どっちか決められなければ、それはそれでいいと思う。
人生は黒か白かどちらかを選べば正解があるというものではないから。
結婚したくて結婚して幸せな家族に囲まれている人だって、時にはひとりになりたい日もあるだろう。
みんなそれぞれ不完全な人生を歩んでいる。
だから結婚したくなくて独身の結果、ひとりが寂しい日があってもいい。当然だ。
「人生を完璧なものにしようとしない」
それは生きてる上でも婚活をする上でも大切なことだと思う。
行動は1秒でも早く
「いい人がいれば結婚したい。」
そう思っているそこの人。
たとえ1㎜でも結婚したいという気持ちがあるのなら、1秒でも早くその目標に向かった行動を始めるべき。
準備体操!大切ですよ!
私は準備体操をしなかったために、迷走に拍車をかけたからね。
もうすでに婚活を始めている人はいいんだよ。
ここで呼びかけているのは、「今は仕事や趣味で忙しくて恋人いないけど、将来的には結婚したいでござるな。」とか考えてる人に対してだ。
「結婚したい」と思った時に婚活を始めても当然遅い。
普段から恋愛をしていない人なら、なおさら苦戦する可能性がある。
まず、婚活の場に順応できるまでに時間がかかる。
上手く会話ができるようになるまで時間がかかる。
好みの人とカップリングできるまで時間がかかる。
その後デートを数回重ねて相性を確認する…毎週末デートしても、やっぱ時間がかかるな!
慣れないことをするから疲れるし、上手くいかないことが続くと、嫌になって気分が沈む。そうなると回復までに時間がかかる。
とまあ、とりあえず色んなことに時間がかかるのだ。
そして繰り返しになるけど、短期間で慣れないことに注力すると疲れる。
疲れると判断力が低下してくるし、本来の目的も見失いがちになる。
そうすると婚活で迷走する。
具体的に結婚するかどうかはともかく、婚活がどんなものなのかについては前もって経験しておいたほうがいいよ。
結婚するのは歳取ってからでも可能だけど、やる気と体力と適応力と可能性は年々減少していくからさ…
「いい人がいれば結婚したい。」なんて考えているマイペースな人は、マイペースに婚活できる土台を作っておかないとダメだ。
自分に合った婚活サイトなどがないか目ぼしを付けておく。
やり取りのコツを掴めるようになっておく。
仕事が忙しい時には婚活を休めるような余裕を持って始めておく。
などなど。
自分に合った婚活をする
そもそも「いい人がいれば結婚したい」と言う人は、それほど結婚願望が強くない。
そんな人間が婚活サイトなどを利用するのはハードルが高いから、ここでまた出会いの可能性が減るんだよなあ。
でも社会人になってからだと、出会いのきっかけなんて知人の紹介か合コンくらいしかない。
それ以外だと、趣味などの習い事をしてそこで相手を見つけることくらいかな?
でも恋人を見つけるために習い事から入るなんて、どう考えても効率が悪過ぎる。
仕事で疲れてんのに、習い事の場でも人間関係を構築するなんてキツいですて。
そんな「ガツガツ婚活をするのが苦手」っていう人は、趣味婚とかBBQ婚とかがいいと思う。
婚活パーティーみたいに堅苦しくないし、趣味つながりなら会話も弾むし。
あとは「恋活」かな?
最近は恋活に力を入れたポータルサイトもあるようだけど、この手のサービスはもっと増えてほしいよね。
世の中が「結婚しなくてもいい」方向に流れてきてんのに、いまだに
婚活サイト>>>>>>>恋活サイト
なのって、現代社会の歪みじゃない?
正直、「恋活サイト」にはもっと需要があると思うんだけども。
私は周囲の結婚を機に遊び相手がいなくなったことが原因で結婚を意識するようになったんだけど、そういう動機で婚活や恋活を始めてみるのもいいと思う。
友達感覚の伴侶を求めるのもありだな、と。
むしろ恋愛感情だけで付き合うよりも長続きしそうだし、全然ありありだな。
周囲の結婚ラッシュを見送った自分としては、「「いい人」は黙って待っていてもやって来ない」って言っておく。
婚活をしてみた結果、「やっぱ結婚しなくていいわ。」って結論を出すのも、それはそれでいいと思うし、とりあえず何も行動しないのは止めておこう。
「出会い」は一に行動、二に行動!
みなさんも頑張って!
「○○歳までにゴールする!」
「子供が欲しい!」