派遣社員だけど、忘年会にも新年会にも参加したくないので誘わないでほしい

今年も、もう年の瀬…

オフィス街のあちらこちらから「忘年会出たくない…」「新年会行きたくない…」などのつぶやきが飛び交う季節がまたやって来た。

生産性が無い・残業代も付かない毎年恒例のこのビッグイベントは正社員達から生命力を奪っていく。
そして当然ながら派遣社員もまた、年末の物要りな時季に薄給の人間から身ぐるみ剥いでいくようなイベントに参加したいなどとは思わない。

中には「派遣社員だけ誘われない」ことに対して嘆く人もいるが、「飲み会に参加できない」ことへの嘆きというよりも、「日頃同じ仕事をしているのにも関わらず疎外されている」ことへの不満といったほうが正しいのではなかろうか。

だいたい飲み会に誘われたところで、職場内での新参者・部外者に対する疎外なんてものは常日頃から存在しているものだ。
女性どうしでは特に顕著なのではないだろうか。

飲み会に関しても、女性社員達が気遣いを装い「嫌だったら無理に参加しなくてもいいんだよ~?^^」と口では言いつつも、「え?参加しないよね?まさか部外者が!?」と目で威嚇してくることも珍しくはない。

中には「わたし次の飲み会でイケメン君を落とすつもりだから、あなた達は参加しないでよね?」といった趣旨の発言をしてくる猛者もいて、もはや驚きを通り越して呆れ返る。

思わず「私らが参加しなかったところでお前の勝率が上がるわけやないで?てか、周りの評価によるとお前はもともと戦力外やで?」と、本音がポロっと出そうになる。危ねー。

会社に気を遣って無理に参加したところで居心地が悪いだけだし、結局会場では派遣社員どうしで縮こまって過ごす…なんてことになる。

せめて会費分だけでも飲んで食って元を取りたいけど、あんまり出しゃばってオーダーできないし、食べてるばかりじゃなくて周囲ともコミュニケーションを取らなきゃならんし、何ひとつ楽しくない。

挙句、酌して周ったり、プライベートな質問を投げかけられたり。
普段の仕事よりも苦痛なのに、お金払ってる上に残業代も出ないなんて。

そんなわけで、忘年会や新年会には1ミリも参加をしたくないわけなのだが、それでもやはり親切心なのか義務感からなのか、職場からは毎回めんどうな誘いを受けることになる。

参加率を上げるためなのか「花があったほうがうれしいから~」などとよいしょして誘ってくる男性社員もいるが、そんな言葉を聞いても「無料コンパニオンじゃねーよ。」と乾いた感情しか浮かばない自分がいる。
まあ、向こうも誘いの常套句で深い意味は無いんだろうけど、女性社員たちからの目線が痛い身としては迷惑でしかないんよ。

しかし社員や派遣関係なく、忘年会や新年会にかこつけた飲み会って、ほんと日本の悪しき風習だよね。
「みなさん!今年一年は本当にありがとう!」って気持ちがあるなら、会費徴収してないで、飲み会やめて金一封配ってくれよ。
仕事の労をねぎらう気持ちがあるなら、言葉じゃなく態度で示せ。

従業員の意欲向上やモチベーション維持のためには、お金が何よりも有効。
そして、一番の信頼性と即効性を持っているのは現金だ。
やっぱり信頼関係の構築には、形あるもので気持ちを表明するのが相手に伝わりやすいよね。

なので飲み会は止めて、代わりに早めのお年玉(非課税のやつ)ください。
そして次の年へのモチベーション維持のために、年末年始は穏やかに過ごさせてよ。